A膝関節が痛くなる病気は半月版損傷、痛風、関節リウマチ、変形性膝関節症などがあります。変形性膝関節症は加齢に伴い膝関節の軟骨がすり減ったり、変形したりする病気です。50歳以上の女性に多くみられます。起床時の歩き始めに膝に違和感を覚えるのが最初の症状で、進行すると階段の昇降時、特に降りるときが痛みます。膝関節に水がたまり、正座ができないなどの症状を起こします。
Oさんは70歳の主婦です。数カ月前から左膝が痛くなりました。変形性膝関節症と診断を受けました。まだ初期で膝関節の変形などはありません。鍼灸治療を行い、5回目の治療後には痛みは最初の4分の1に減りました。
使用した締結は膝頭の上下にあるくぼみの膝眼穴(しつがんけつ)と膝蓋上辺穴(しつがいじょうへねんけつ)、膝頭の外側で上縁約5cmにある梁丘(りょうきゅう)などです。

日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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