石野医院について石野医院の沿革地図・アクセス漢方・鍼灸治療鍼灸よろず相談

2016年08月22日

緑内障による頭痛【鍼灸よろず相談】

Q「60歳主婦です、緑内障と診断されました、鍼治療はどうでしょうか」

A「眼球内では水が循環しています、この循環がうまくいかなくなり眼球の中の圧(眼圧)が高くなった状態が緑内障です。虹彩炎や外傷のために眼圧が上昇する続発性緑内障と原因不明で発症する原発性緑内障、生まれつきの先天性緑内障があります。正常の眼圧(10〜20oHg)が、急に高くなると目がいたくなり見えにくくなります。同時に頭痛や吐き気が起こります。また症状はほとんど無く慢性に進行するもの(正常眼圧緑内障)もあり、ほっておくと視野欠損をおこします。緑内障の基本的な治療は現代医学が優先されます。眼圧が正常に維持されても目の奥の痛み、頭痛がとれないことがあり、これは鍼の出番です。眼の奥の痛みには攅竹(さんちく)絲竹空(しちくくう)、瞳子髎(どうしよう)を、首を前にまげたとき出っ張る首の骨と、肩の先端を結ぶ線の真ん中にある肩井(ケンセイ)、頭痛の治療に用いる経穴は、頭のてっぺんで正中線上にある百会(ひゃくえ)、この経穴は全身の調整を主り、痛みなどの感じ方を鈍くする作用があります。ストレスを軽減し気持ちを楽にして精神的にも肉体的にも安寧を保ち頭痛を解消してくれます。次にぼんのくぼの両側で左右外側2pのところにある天柱(てんちゅう)、天柱の外側の2pの所にある風池(ふうち)などを主に用います。」
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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2016年08月15日

腰椎椎間板ヘルニア【鍼灸よろず相談】

Q「45歳の会社員です。腰が痛く整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断を受けました鍼灸治療はいかがですか。」

A「39歳のTさん(男性)です。前から何度かぎっくり腰を起こしています。今回も突然急に腰痛が起こり左足に痛みとしびれが出て腰をかがめて来院されました。体を動かすと痛みしびれが強くなり、安静にしていると症状は和らいできます。腰部MRI検査で腰椎4〜5の椎間板ヘルニアが確認されました。数回の鍼治療で痛みは五分の一に軽くなりました。腰部椎間板ヘルニアは腰痛や坐骨神経痛を起こす代表的な疾患です。椎骨と椎骨の間にある軟骨が椎間板で、体を支えたり、動きをスムースにする役目を持っています。この椎間板の周辺部分の線維輪に裂け目ができて中心部分が脱出して神経を圧迫して痛みやしびれが起こる病気です。
腰痛によく使う経穴は志室です。腰の第二腰椎棘突起の両脇にあります。左右の腰骨を結んだ線と背骨の交わるところを基準とし、上方へ背骨の突起を数えながら探します。ちょうど1つ目の突起を超えたところから、左右外側に指幅4本分はなれたところが志室の位置です。
鍼灸治療は腰痛に効果はありますが、椎間板ヘルニアは治せません。誤解のないように。
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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2016年08月08日

転倒予防【鍼灸よろず相談】

Q「67歳の男性です。最近よく転びそうになります。鍼灸治療はどうでしょうか」


A「高齢社会を迎えて、寝たきり予防は緊急の課題です。寝たきりを引き起こす原因の多くが骨折であり、高齢者の骨折が、転倒事故によって生じやすいことから、転倒予防にこそ真剣に取り組むべき必要があると考え、我々は事故防止の観点から、針灸治療が転倒予防に役立つかどうかを観察しています。
72歳のNさんは身長150センチ体重52キログラムです。6回の鍼治療後に歩行中に時々転びそうになる感じは50%減りました。10メートル歩行も9,58秒から8,38秒とはやくなりました。まだ始めたばかりですが期待できると実感しています。使用した主な経穴は、頭頂部のほぼ中央にある百会(ひゃくえ)、腰で左右の腰骨を結んだ線と背骨の交わるところを基準とし、上方へ背骨の突起を数えて、1つ目の突起を超えたところにある腎兪(じんゆ)。お腹で、みぞおちと臍を結んだ線の、ちょうど中間点にある中脘(ちゅうかん)、足のすねの外側、ちょうど膝蓋骨の下あたりにある足の三里などです。
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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