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2016年08月01日

夏バテ予防【鍼灸よろず相談】

Q59歳の主婦です。毎年夏バテに悩んでいます。鍼灸治療で予防できるんでしょうか?


A体力が弱い傾向の人は、夏の暑さや湿度に対する調整がうまくいかず、食欲不振になり元気がなくなります。その結果、夏の終わりから秋口にかけて全身に倦怠感が出る症状を夏バテとよんでいます。
東洋医学では注夏病(ちゅうかびょう)といって夏から対策をとっていました。夏ばての原因は休み中の不摂生や夏の寝苦しさによる睡眠不足などです。
53歳のTさんは毎年夏の終わりごろに下痢をしたり体調を崩したりしていました。梅雨前から週1回、鍼灸治療を続けました。日常生活も注意し、栄養のバランスのとれた食事を心がけました。そして残暑厳しい中でも元気に過ごせました。
鍼灸では消化器系機能全般に影響を与える中脘(ちゅうかん)、健康維持の経穴といわれている足の三里(あしのさんり)、ストレスを軽減させる百会(ひゃくえ)を使いました。
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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2016年07月25日

帯状疱疹後神経痛【鍼灸よろず相談】

Q「帯状疱疹後神経痛に鍼治療は有効ですか。」


A「帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによる再帰感染です。高齢社会になり罹患率は増加しています。症状は皮膚症状(水胞など)とそれに伴う痛みです。適切な西洋医学的な治療でほとんどは後遺症を残さずに治ります。しかし一部に人は発症後1ヶ月以上たっても痛みが消えず、はじめと違った痛みの、いわゆる帯状疱疹後神経痛になります。
我々は、帯状疱疹になり3ヶ月以上経過して痛みを訴える患者さん29名に鍼灸治療を行いました。全ての例が西洋医学的治療に抵抗して痛みがある人たちです。痛みの強さ、種類、睡眠障害、自覚的改善度について調査しました。発病から鍼治療を受けるまでの期間は平均28ヶ月、鍼治療後、効果判定までの治療回数は平均12回、治療期間は平均63日でした。結果は疼痛の軽減し睡眠障害も改善され生活の質(QOL)の向上がみられました。自覚症状では鋭い痛みは比較的に効果がありましたが罹患部位の違和感、不快感はあまり効果が認められませんでした。また発病から鍼治療までの期間が長い例ではあまり効果はありませんでした。使用した経穴は、背骨の第3胸椎と第4胸椎の間にある身柱(しんちゅう)。鳩尾と臍の中間にある中カン、膝窩にある陰谷(インコク)曲泉(キョクセン)などを使います。個々の神経痛に関しては神経痛の出る場所によって使うツボも多少違いがあります
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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2016年07月19日

妊婦の痔核【鍼灸よろず相談】

Q「24歳で初めての妊娠です。現在妊娠30週で痔核になりました。鍼灸治療ではどうでしょう」


A「妊娠中は便秘しやすい、便秘をすると長時間トイレで踏ん張って肛門周囲がうっ血して痔核になりやすい。子宮が大きくなって直腸や肛門を押して血液循環が悪くなるうっ血などで痔核を起こします。27歳のTさんは2回目の妊娠です。前回の妊娠中も痔核で悩みました、便秘をしないように注意をしていましたが今回は妊娠24週でなり、痛みのため歩くのもやっとで、夫に付き添われて来院されました。坐薬や軟膏を使いましたが、かぶれてかゆくなりこれも悩みの一つになりました。おしりをお湯で温めて、また冷やさないように注意をしました。肛門付近のかぶれには漢方薬の軟膏、紫雲膏をつけて良くなりました。痔核には 頭のてっぺんのツボで、左右の耳を結んだ線と、眉間から額をまっすぐ上にあがった線とが交わる、頭頂部のほぼ中央にある、百会(ひゃくえ)に半米粒大のもぐさで焼き切るお灸をすえました。週に2〜3回の治療で日常生活はできるようになりました。
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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