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2016年10月03日

鼻風邪【鍼灸よろず相談】

Q「風邪をひいて鼻水が流れて出ます鍼灸治療はどうでしょうか」


A「風邪の初期や、花粉症などアレルギー性の刺激を受けた初期によく鼻水、くしゃみ、鼻づまりを起こします。鼻水でひどいときには頭痛や、頭重感が起こる急性鼻炎、通称鼻かぜがあります。鼻かぜの初めはウイルス感染で続いて細菌感染が加わります。初期にはくしゃみと鼻水がでます。濃い膿のような鼻汁が出て鼻がつまる場合は細菌感染が加わった時です。細菌に感染すると濃い膿のような色をした鼻汁が出て鼻づまりが重なります。鼻の粘膜表面にはウイルスや細菌の侵入を防ぐ物質が分泌されて有害物質を取り除く働きをしています。この働きが寒さや乾燥で鈍くなると風邪を引きます。予防としては寒さを避けて、乾燥した空気を長時間呼吸しないことです。初期には暖かくして安静にして鍼治療で十分治せます。しかし長引いて膿のような鼻汁がではじめて気分が悪くなれば専門医の受診が必要です。51歳の主婦Kさんは鼻水が出たので直ぐに鍼治療をうけて数回の治療でよくなりまして。鼻みずによく使われる経穴は、眉間の中央にある印堂(いんどう)、印堂の上で髪の毛の生え際にある上星(じょうせい)、小鼻の両わきの迎合(げいごう)などです。
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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2016年09月26日

膝関節の痛み【鍼灸よろず相談】

Q65歳の主婦です。最近、膝(ひざ)が痛く正座ができません。整形外科を受診して変形性膝関節症と診断されました。鍼灸治療はいかがでしょうか。


A膝関節が痛くなる病気は半月版損傷、痛風、関節リウマチ、変形性膝関節症などがあります。変形性膝関節症は加齢に伴い膝関節の軟骨がすり減ったり、変形したりする病気です。50歳以上の女性に多くみられます。起床時の歩き始めに膝に違和感を覚えるのが最初の症状で、進行すると階段の昇降時、特に降りるときが痛みます。膝関節に水がたまり、正座ができないなどの症状を起こします。
Oさんは70歳の主婦です。数カ月前から左膝が痛くなりました。変形性膝関節症と診断を受けました。まだ初期で膝関節の変形などはありません。鍼灸治療を行い、5回目の治療後には痛みは最初の4分の1に減りました。
使用した締結は膝頭の上下にあるくぼみの膝眼穴(しつがんけつ)と膝蓋上辺穴(しつがいじょうへねんけつ)、膝頭の外側で上縁約5cmにある梁丘(りょうきゅう)などです。
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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2016年09月20日

寝違いの解消【鍼灸よろず相談】

Q「47歳の主婦です。今朝起きたら首が痛み、動かせなくなり、寝違いと言われました、鍼灸治療はどうですか」
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A「寝違いの原因はよく解かっていませんが、一般的には椎間関節からの痛みと言われています。就寝中の寝返りや激しく首を振ることで、頸(けい)椎の後ろにある椎間関節に無理がかかり、痛みが起こります。起床後に突然首が痛み、動かせなくなるような状態が寝違いです。
73歳のCさんは朝起きたら首のつけね重く痛く、右を向けなくなりました。数回の鍼治療で症状は軽快しました。使用した主な経穴は、後頭部の左右中央の線上で、頭蓋骨と後ろ首の境い目に、僧帽筋にはさまれた「ぼんのくぼ」と呼ばれるくぼみがあります。このくぼみの中心部の両脇で、左右それぞれの僧帽筋の外側にある天柱(てんちゅう)。
耳の後ろを指で探ると、乳様突起という骨の出っ張りに触れます。この乳様突起の下で指幅1本分はなれたへこみのある部分が完骨(かんこつ)などです。これらの経穴は胸鎖乳突筋や後頭筋の緊張をほぐす働きがあります。
そして通常、寝違いは繰り返し起こるものではありません。
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日経新聞 夕刊【鍼灸よろず相談】にて掲載したものの一部です。
石野尚吾
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